1920年、飛騨高山の町にやってきた2人の職人が西洋の曲木技術を伝え、町の有志たちが出資し合い、前身である中央木工株式会社が設立。
1300年前の律令の時代から、優れた木工職人たち「飛騨の匠」は、都づくりに派遣され、その技が讃えられてきました。この伝統に、新しいことに挑戦する気概が合わさり、それまで馴染みのなかった西洋家具のメーカーが誕生し、2年後には、伝統技術である漆の春慶塗(しゅんけいぬり)を施した椅子が世に送り出されました。以後、アメリカへの輸出が中心だった時代を経て、同社は高度経済成長とともに国内向けに舵を切り、日本を代表する家具メーカーに。2003年からは注文を受けてから丁寧に作る完全受注生産で家具を制作しており、一つ一つ異なる天然の木材の良さを最大限に引き出すため、職人の五感をフルに活用する手仕事の工程が大切にされています。
杉ならではの直線的な木目と、北欧的な無駄のない凛とした造形が相まって非常に美しいデザインで世界に誇る日本の美意識、森林資源、そして優れた木工技術が結実した逸品がございます。
コンパッソ・ドーロ賞を4回受賞するなど、受賞歴多数。
1950年代初頭から視覚心理学及び3次元空間の知覚的構造の構築を研究。アーティスト、デザインの思想家、プロダクトデザイナーとして幅広い活動を精力的に行う。これまでに製作した作品数は1,600点を超え、そのうち29点はニューヨーク近代美術館の永久所蔵品に選ばれています。
岐阜県のオリベ想創塾が2003年に主催したマーリ氏の講演会で、氏の思想に共感した飛驒産業社長の岡田が「私たちが気づいていない日本の美を杉で表現してほしい」と、世界初となる圧縮杉による家具デザインを依頼。そうして生まれた〈HIDA〉シリーズは2005年のミラノサローネに出品され高く評価されています。
柳 宗理は、20世紀に活動した日本のインダストリアルデザイナーで、戦後日本のインダストリアルデザインの確立と発展における最大の功労者と言われています。
代表作は「バタフライスツール」。ユニークな形態と意外な実用性を兼ね備えた、美しく機能的な作品が多数あります。スケッチや図面ではなく、自分の手で模型を作りながら発想し、生まれる彫刻作品なのです。
また1974年に発売開始して以来、カトラリーやフライパン、鍋などステンレス製品を中心としたアイテムも展開。製品を作る際は、実物大モデルを作り、模型の試用を重ねるこだわりようで使い勝手を重視した調理器具は、手にもキッチンにもフィットします。機能性が高く美しいデザインで、使うたびにそのよさを実感、一生もののキッチン用品を探している方におすすめです。